約60平米のマンションをフルリフォームした私。「よし、リフォームしよう」と思った日から完了までちょうど3カ月でした。何から始めた? 工事期間はどれくらい? 実際の体験をざっくりまとめます。
4月1日「そうだ リフォーム、しよう」。
わたくし綾小路麗香が自宅をリフォームしようと思ったのは2019年4月1日のことでした。
「そうだ リフォーム、しよう」。
JR東海のCMばりに突然ひらめいたわけです。※「京都、行こう」のCMわからない人は無視してください
仕事の忙しさを言い訳に荒れ放題になっている汚部屋をどうにかしたい。
もう掃除でどうにかなるレベルはとっくに超えている。
春だし、リセットだなヽ(・∀・)ノ
そのときの私はこれから始まる壮絶なリフォーム体験を予想だにしていませんでした。
4月2日~6日 リフォームのお勉強
帰宅してから猛烈な勢いで、リフォーム関連の電子書籍を買いました。
職業柄(編集者です)、本を読むのは早いほうなので、3日で5冊読破。
その結果、だいたいのリフォームの手順と、自分の家の中で「特にどこをリフォームしたいのか」という優先順位が決まりました。
本の後はインテリア雑誌を見まくる
次にAmazon Kindleの読み放題コースに一時加入して、インテリア雑誌を見まくりました。「自分はどんな部屋が好きなのか」を確認したかったので。
自分のことって、わかってるようでわかってないんじゃないかと。
インテリア雑誌を眺めているうちに、イメージが固まりました。
ざっくりいうと「無印良品とIKEAを足して2で割った感じにしたい」。
私がリフォームに出してもいいなと思っているお金は300万円ぐらいだったので、あんまり高級なことはできないわけですよ。だから親しみやすそうな「無印良品+IKEA」となったわけです。
丸より四角が好き。青いガラスが好き。濃い色の床が好き。
雑誌の写真を眺めているうちに「自分の好きなものの共通点」に、たくさん気づきました。このために雑誌が必要だったのだ。
無印IKEAな家、300万円できるところまで、やってみよう!
4月7日~5月2日 相見積もり
イメージが固まったところで、そのイメージを実現してくれそうなリフォーム会社を決めねば。ツテは何もありません。
ネットで検索するしかない。でも、不動産がらみの一括見積サイトにはものすごい抵抗がありまして。
以前、仕事で「自宅マンションをもし売ったらいくらになるのか」っていう記事をつくったとき、一括見積もりサイトに登録したら、とんでもない量の営業電話が鳴り止まず……。わたくしの携帯には「出ない」という名前の電話番号登録が10個以上あります。
だから、「とりあえずは匿名で、携帯電話番号や現住所などを伝えなくてもいい見積もりサイト」を探しました。
1. ホームプロ経由で1社
「ホームプロ」という会社がネットで、しかも匿名での会社紹介をしてくれることがわかったので、まずはそこをつついてみた。
候補として出てきたリフォーム会社それぞれのホームページを見比べて、1社、見積もりを頼みました。
ロハススタジオという会社です。おしゃれな感じなのに、そんなに高くなさそうだったので。
2. スーモ電話紹介で1社
それにしても1社じゃ少なすぎるわね。
「無印良品+IKEAな感じで300万!」っていう条件を「人間」に伝えたらどんなリフォーム会社候補が出てくるか、見てみたい。
でもしつこい営業されたくない……。
結局、リクルートの「SUUMO(スーモ)カウンターリフォーム」という電話紹介サービスに申し込みました。
このサービスで気に入ったのは「しつこい営業をしない」うえに、「決めた会社以外はお断りを代行」ってところ。結局、お断りしたリフォーム会社には自分で連絡を入れましたが。
・間取り変更はしなくていい
・最低、壁の張替えと床の張替え
・トイレ、台所、洗面所も新しく
・できればお風呂も(高い?)
・無垢の床とか漆喰の壁いらない
・予算300万円くらい
・無印良品+IKEAっぽく
(実際は30分くらい、しゃべった)
SUUMOの人はわたくしのいうことを素早く理解してくれました。
その結果、3社ほど紹介されたところから「山商リフォームサービス」という会社に見積もりをお願いしました。
3. 無印良品に問い合わせ
よく考えたら「無印良品のリノベーション」ってサービスがあったよね確か……と検索したら、あった。
これ、もしかしてド真ん中なのでは、とウッキウキで突撃(電話で)。
……その結果、予算がじぇんじぇん合わないことがわかり、あきらめる。
300万円の予算では、やりたいことの半分くらいしかできなさそうだったのです。がっくし。
4. 大手2社が気になる
無印良品で撃沈したくせに、大手一流メーカーも気になり始めたわたくし。
三菱や住友って、どんな感じなんだろうか。
親しみやすそうなロハスや山商リフォームサービスと比べて、やっぱしお値段も品質もハイクオリティなんだろうか。
それほど差がなければ大手のほうが安心できたりして?(だからおまえは無印で予算撃沈してるだろうが)
「後学のためにも」を合言葉に見積もりを依頼したのは三菱地所ホームと住友林業ホームテックです。
三菱地所はスタイリッシュな定額制リフォームがあったから。
住友林業は、なんとなく自分の中でイメージが良かったから。木が呼吸する感じっていうの? 我が家は鉄筋コンクリートですけど。
5. 地元リフォーム会社も一応
ここまでで、玉砕含めて5社。なにかが足りない、とわたくしの勘が告げていました。
わかった。地元だ。近場だ。
自宅近くのリフォーム会社って、どうなのかな? そもそもあるのかな?
自分の住んでいる駅からプラスマイナス3駅以内、チャリでも来られるような近さの……。
そうしたらあったんですね~、近場に。
アイネックスというリフォーム会社です。さっそく見積もり依頼。
このあたりになると見積り依頼にも慣れていて、秒で送信できました。
6. 自宅への訪問日、決まる
見積もってほしい会社へのメールまたは問い合わせフォーマットからの依頼送信はすべて完了。
ここからは自宅への訪問必須なので、個人情報も伝えてあります。
見積もり依頼→先方から自宅訪問の日程候補が来る→その中からこちらの都合のいい日程を選ぶ、という流れで訪問日が決まりました。
4月18日→ロハス
4月25日→山商リフォーム
4月下旬→三菱地所ホーム
5月2日→住友林業ホームテック
(なぜか三菱地所ホームだけカレンダーに日にちが残っていなかったごめんなさい)
5月3日~26日 リフォーム会社決定
見積もり訪問時の所要時間は、どこも1時間ほどでした。
リフォームの営業担当者がシャーッとメジャーを操りながら、いろいろとサイズを調べていました。
その合間に、「現在の家で気に入らないところ」「わたくしの好み」をどんどん聞かれる。できるだけわかりやすく答える。この繰り返し。
見積書が来るまで1週間
各社が見積もりのため自宅に来てくれてから、それぞれ1週間後くらいに見積もりのPDFファイルがメールで届きました。
5社の見積もり内容はそれぞれ違っていておもしろかった。(後日、記事にします)
台所にはクリナップのこのキッチンよさそうですよ、値段は60万円です。
トイレにはTOTOのこれはいかがですか10万円です。
といった感じで具体的な商品名と品番、値段も書いてあります。キッチンなどは写真も貼ってあります。
大手の場合は「300万円だとここまでしかできないか~、さすがの高級感なんだけどな~」
残り3社は、それぞれ私のイメージに合いそうな商品を組み合わせて提案してきてくれました。
5社から2社に絞った
「間取り変更なし。優先順位は壁、床、台所、洗面所、お風呂、ドアの順。300万円で、できるところまで」。
という私の希望のうち「お風呂とドア」以外を全部入れてくれていた、山商リフォームサービスとアイネックスの2社に絞りました。
2社に絞った決め手は?
山商リフォームサービスは、既存のドアを替えなくても素敵になるよう、ドアの色に合わせたフローリング素材を提案してくれていたのが気に入った。
アイネックスは「お風呂まで取り替えると予算オーバーするので、現在のバスルームに浴室コーティングをかければ新品同様になって10万円程度で済みますよ」という提案をしてくれた。
2社とも、こんなやっすい予算なのに、できるだけ希望をかなえてあげましょうという気持ちが見積書の行間に見えた。
変な言い方ですが「一生懸命な見積書」と、感じました。うれしかったです。
再見積もりを依頼しつつ決定
ここから、2社の書類を細かくチェックし、再見積もりをお願いしました。
「台所をコレに変更、トイレをコレに変更、洗面所をコレに変更、フローリングの部材をコレに変更したらいくらになる?」と。
自分の希望にできるだけ近いクラスのトイレや洗面所を指定すると、どれくらい値段が上がるのか(下がるのか)知りたかったの。
大手メーカーのキッチンやトイレは、見積書が来るまで正確な値段がわからないのです。マジか。
もらった見積書PDFをエクセルに変換し、がっつり書き込んで送信。
わたくしの細かい要望にどれくらい柔軟に対応してくれそうか、対応を見たかったというのもあります。
何度かメールでのやり取りをして、最後に決めたのはアイネックスでした。
5月16日~5月25日 ショールーム巡り
トイレや台所、洗面所、フローリングの実物を見に、ショールームに行きまくりました。
ネットやカタログで見て、「コレか、コレ」って絞ることはできましたが……実物を見ないと「これにする!」っていう最終決断はできなかったです。
リフォーム会社が選んでくれたものの写真を見て「うん、これでいい」って決める人もいるでしょうけどね。
・TOTO(トイレ、洗面所、風呂)
・リクシル(台所、トイレ、風呂)
・クリナップ(台所)
・サンワカンパニー(台所、洗面所)
・パナソニック(スイッチ、洗面所、床)
・大建工業(フローリング)
・東リ(トイレと洗面所の床材)
パナソニックなんか、会社からそこそこ近いこともあって3回も行ってしまった。アホか。
見積もりの修正から部材選び、決めることと調べることの多さに吐き気が。振り返れば壮絶な日々でした。
5月26日~6月29日 引っ越し準備
リフォームで取り替える台所やトイレの品番、床、壁の色などをすべて正確に決めて、リフォーム会社と正式に契約したのが5月26日。
手付金の100万円を振り込みました。
お次は家の中を空っぽにするための引っ越し業者選び。
フルリフォームは「家を空っぽにする」「きれいになった家に戻す」ので、2回の引っ越しがあるのです。
仮住まい手配や家電購入も
リフォームの工事期間(1カ月でした)は、ウィークリーマンションに住むことにしたので、その手配も。
引っ越しや仮住まいの手配と共に、家電も買いました。
約20年、使ってきた冷蔵庫やエアコン、洗濯機、掃除機などの家電をすべて買い換えることにしたのです。リフォーム完成日にぴったり届くようにしました。
この頃には、モノ選びと買い物の連続に疲れ果てていました……。リフォームってこんなにつらいの? 楽しいはずなのに?
20年分の不用品を捨てる
新築で買って以来、ほとんどモノを捨てたことがない我が家。本や雑誌、服、靴、健康器具……捨てまくりました。
日曜の夜、わがマンションの24時間ゴミ捨て場にうず高く積まれた45リットルゴミ袋の7割はわたくしの不用品だったかと……。
大きなものは、区の粗大ごみ引き取りに加え、格安のごみ処理業者も利用しながら。
6月30日 1回目の引っ越し
工事期間(1カ月)は、自分は1つ隣の駅のウィークリーマンションに仮住まいするので、1カ月分の荷物=ダンボール3箱ほどをタクシーで運びました。
それ以外の家具やベッドなどは、物置っぽい場所を有料で借りて1カ月、置かせてもらいました。この「物置っぽい場所」へ引っ越し業者さんが運んでいきます。
引越し日は友達3人が助けに来てくれました。ありがとう。
7月1日~30日 リフォーム工事
工事中、土曜日はリフォーム現場を見に行っていました。
平日の昼間は仕事、予定のない夜は「細かいもの」を通販で買っていました。配達日は、やはりリフォーム完了後の8月1日に設定。
カーテン、照明、ベッドカバー、小さい棚、テレビ台、キッチンラック、歯磨きのコップ、お風呂のガシガシタオルにブラシ……膨大な小物をひたすら検索する日々。結局、小物も新しくしたくなるんだよなあ。
Amazon、楽天、無印良品、IKEAを中心に、検索でクリックした回数は万を超えたと思います、まじで。
引き渡し、ハウスクリーニング
リフォーム工事そのものは7月26日に終わり、7月27日に「引き渡し」。
あまりの変身ぶりに感動。ここ数カ月のつらさ、一瞬で吹き飛ぶ。
7月29日~7月30日はハウスクリーニングが入りました。リフォームしていない部分も含めてプロが徹底的に磨き上げてくれました。
7月31日 2回目の引っ越し
7月31日、引越し業者が「物置っぽい場所に預けておいた大物家具や荷物」を新しくなった家に戻す「引っ越し2回目」。
ウィークリーマンションも引き払って、我が身もタクシーでダンボール3箱とともに戻ってきました。
2回目の引越し当日はベッドと布団だけ確保して、ダンボールだらけの中で寝ました。
この日も、友達3人がお助けマンとして来てくれて。ありがとうありがとう。
リフォーム残金を振り込む
8月第1週に、手付金100万円を差し引いた残金・約200万円をリフォーム会社に振り込んで完了!
ここまでの過程を、引越し日以外は休まずフルタイムで仕事しながらやっていたので非常~~にキツかった。削ったのは睡眠ですから。
家がすっかり片付いたのは9月に入ってからでした。
・4/1 「そうだ リフォーム、しよう」。
・4/2~6 リフォームの勉強(5日間)
・4/7~5/2 料金の相見積もり(約1カ月)
・5/3~15 リフォーム会社決定(約2週間)
・5/16~25 ショールーム巡り(約2週間)
・5/26~6/29 引っ越し準備(約1カ月)
・6/30 1回目の引っ越し
・7/1~31 リフォーム工事(1カ月)
・7/31 完成! 2回目の引っ越し
思い立ってからきっかり3カ月。
このサイトでは、3カ月間のリフォーム体験記から後日談まで細かくレポートしていきたいと思います!
構成・文・写真/綾小路麗香